KEKE STUDIO
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. サバイバル・クラフトゲームとは?マインクラフトからValheimまで、ジャンルの特徴と歴史

サバイバル・クラフトゲームとは?マインクラフトからValheimまで、ジャンルの特徴と歴史

素手から始めて資源を集め、道具を作りながら生き延びるサバイバル・クラフトゲームの定義とおもしろさ、サンドボックス・マルチプレイ・ストーリー型といったサブ分類、UnReal Worldからマインクラフト・DayZ・パルワールドまでの歴史をまとめました。

#サバイバルゲーム #クラフト #マインクラフト #サンドボックス #オープンワールド #ゲームジャンル

見知らぬ島や森の真ん中で目を覚まします。持ち物はほとんどなく、日が沈む前に木を切って斧を作り、火を起こし、身を隠す場所を建てなければなりません。空腹ゲージは減り続け、夜になると何かが近づいてきます。これが、サバイバル・クラフトゲームの典型的な初日です。

このジャンルは2009年にマインクラフトが公開されたあと急速に広がり、2010年代にはSteamの「早期アクセス」の一覧を埋め尽くすほど多くのゲームが登場しました。今では、一人で静かに遊ぶゲームから、数十人が1つのサーバーで競い合うゲームまで、幅広く存在します。

この記事では、サバイバル・クラフトゲームの定義と核となるおもしろさ、サブ分類、歴史に残る代表作、設計上の特徴、どんな人に向いているか、そして現在の流れをまとめます。

定義と核となるおもしろさ

英語版ウィキペディアは、サバイバルゲームを「敵対的で緊張感のあるオープンワールドを舞台にした、アクションゲームのサブジャンル」と説明しています。プレイヤーは最小限の装備で始まり、空腹、のどの渇き、病気、精神状態を管理するための資源を探しながら、できるだけ長く生き延びなければなりません。多くのゲームがランダムまたはプロシージャルに生成される世界を使い、決まった目標のないオープンな構造になっています。

クラフトはこのジャンルの心臓部です。ウィキペディアは、2つ以上の資源を組み合わせて新しいアイテムを作り、そのアイテムでよりよい資源を手に入れ、さらによい道具を作るという循環を核として挙げています。木のツルハシでは石は掘れても金属の鉱石は掘れず、石のツルハシを作ってはじめて鉱石を掘れる、といった具合です。

サバイバル・クラフトゲームのおもしろさは、次のような点から生まれます。

  • 無から有を生み出す成長感:素手から始めて、道具、家、要塞、機械までをひとつずつ手に入れていく過程がはっきりと見えます。
  • 自分で決める目標:勝利条件がほとんどないため、「今日は橋をかけよう」「あの山の向こうを見てみよう」といった目標を自分で立てます。
  • 緊張と安心の交代:昼は探索と採集、夜は防衛というように、危険と休息が交互にやってきます。
  • 一緒に作る物語:友だちと同じ世界で家を建て、危機を乗り越えた経験は、それ自体が記憶に残る物語になります。

サブ分類

サブ分類特徴代表例
サンドボックス型サバイバルブロックや地形を自由に変えられ、建築・創作の比重が大きいマインクラフト、テラリア
ハードコアサバイバル体温・空腹・負傷の管理が厳しく、死ぬと最初からやり直しになることもUnReal World、The Long Dark
マルチプレイPvPサバイバル1つのサーバーでほかのプレイヤーと資源・縄張りを競うDayZ、Rust
協力(PvE)サバイバル友だちと一緒に環境やモンスターに立ち向かうValheim、Don't Starve Together
ストーリー・探索型サバイバルストーリーと目的地があるサバイバルSubnautica
サバイバル+ほかのジャンルモンスター収集、恐竜の飼いならしなどと組み合わせるパルワールド、ARK: Survival Evolved

サバイバル要素はほかのジャンルにも広く取り入れられました。ウィキペディアは、2013年のトゥームレイダーとファークライシリーズを、採集・狩猟・制作といったサバイバルのルールを取り入れた例として挙げています。最後の1人になるまで戦うバトルロイヤルも、サバイバルゲームの近い親戚です。また、恐怖の雰囲気の中で生き延びる「サバイバルホラー」とは名前が似ていますが、サバイバルホラーは決まった物語と場所をたどることが多く、オープンワールドで生き延びるサバイバルゲームとは趣が異なります。

歴史に残る代表作

年ゲーム開発特徴
1992UnReal Worldサミ・マーラネン鉄器時代のフィンランドの過酷な自然、長く生き延びることだけが目標
1999サバイバルキッズコナミゲームボーイカラーで発売された無人島サバイバル、複数の進め方
2009マインクラフトMojang(マルクス・ペルソン)ブロックの世界での採集・制作・夜の防衛、ジャンルを大衆化
2011テラリアRe-Logic2D横スクロールのサンドボックス、ボスと装備の成長
2012DayZ(ARMA 2のMOD)ディーン・ホール(のちにBohemia Interactive)ゾンビアポカリプスの中でのほかのプレイヤーとの緊張感
2013Don't StarveKlei Entertainment空腹ゲージと正気度ゲージ、奇妙な絵柄
2013RustFacepunch Studios早期アクセスで始まったPvPサバイバル、2018年に正式リリース
2014SubnauticaUnknown Worlds異星の海の惑星を探索、早期アクセスを経て2018年に正式リリース
2017The Long DarkHinterland地磁気嵐のあとのカナダの雪原での孤独なサバイバル
2021ValheimIron Gate Studio北欧神話を舞台にした協力サバイバル、早期アクセス開始から1か月で500万本
2024パルワールドポケットペアモンスター収集と拠点建設を組み合わせたサバイバルゲーム

ウィキペディアによると、サバイバル要素そのものはポンやスペースインベーダーの時代からありましたが、今のサバイバルゲームというジャンルは1990年代に姿を現し、21世紀初頭にはっきりとした形になりました。土地を作り変え、建物を建てて自分の王国を育てるMMORPG「Wurm Online」も多くのサバイバルゲームに影響を与えましたが、このゲームの初期開発に参加していたマルクス・ペルソンこそ、マインクラフトを作った人物です。多くの人が、マインクラフトをサバイバルゲームというジャンルを大衆化した作品とみなしています。

販売記録もジャンルの規模を示しています。ウィキペディアによると、マインクラフトは4億本以上を売り上げて史上最も売れたビデオゲームとなり、テラリアは2026年時点で7,000万本以上を売り上げました。DayZの単体版は、アルファ版公開から最初の24時間で17万2,500本以上が売れ、500万ドル以上の売上を記録しました。市場調査会社のSuperDataは、2017年上半期のサバイバルゲームの売上を4億ドル以上と推計しています。

設計上の特徴

  • 生存指標:体力のほかに、空腹、のどの渇き、体温、正気度といったゲージを設けます。Don't Starveには空腹ゲージと正気度ゲージが別々にあり、どちらかが尽きるとキャラクターが死んでしまいます。
  • クラフトツリー(テックツリー):素材 → 道具 → よりよい素材とつながる段階が、進行の骨組みになります。レシピを教えず、試行錯誤や攻略情報で見つけさせるゲームもあります。
  • 耐久度:道具や武器は使うほどすり減り、資源を集め続ける理由を生み出します。
  • 死の重み:死んだ場所に戻って失ったアイテムを取り戻せるゲームもあれば、一度死ぬと最初からやり直しになるパーマデスを採用するゲームもあります。
  • オープンワールドとランダム生成:毎回異なる地形が生成され、探索の新鮮さが保たれます。周囲の資源を音や絵でさりげなく知らせる仕組みもよく見られます。
  • 資源の再生:多くのゲームでは、資源は自然には再生しません。テラリアのように、木を切るとなくなるものの、種を植え直して育てられるようにすることで、管理のおもしろさを生み出しています。
  • マルチプレイサーバー:維持され続けるサーバーの世界で、プレイヤー同士が協力するPvEと、互いに戦うPvPに分かれます。同盟を結び、要塞を築く物語が自然に生まれます。

こんな人におすすめ

  • レゴのように何かを建てたり作ったりするのが好きな人
  • 決まったストーリーよりも、自分で目標を決める自由なプレイを求める人
  • 友だちと長く一緒に遊べる協力ゲームを探している人
  • 計画と準備が危機を乗り越えさせてくれる緊張感を楽しめる人

反対に、短時間で終わるゲームや、はっきりした目標とエンディングがあるゲームを求めるなら、最初は途方に暮れてしまうかもしれません。そんなときは、Subnauticaのようにストーリーと目的地があるサバイバルゲームがよい入門作になります。

現在のサバイバル・クラフトゲーム

ウィキペディアは、マインクラフトとDayZの成功を受けて2012年からサバイバルゲームが次々と登場したことで、似たようなポストアポカリプスの設定や人気作のコピー、早期アクセスで手早く稼ごうとするゲームが増え、市場が飽和したという指摘もあると伝えています。それでも、Valheimやパルワールドのように新しい組み合わせを見せたゲームは、短期間で大きな成功を収めました。パルワールドは2024年1月の早期アクセス開始から6日で800万本を売り上げました。

今やサバイバル・クラフトは、1つのジャンルであると同時に、さまざまなゲームに組み込まれる「ルールのセット」にもなっています。採集し、作り、守るという循環は、RPGにも、アクションにも、モンスター収集ゲームにも組み合わせられます。新しいサバイバルゲームを選ぶときは、一人で遊ぶか一緒に遊ぶか、ほかのプレイヤーと戦うPvPを求めるかどうかを先に決めると、選択がずっと楽になります。

参考資料

あわせて読みたい