KEKE STUDIO
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. Pokémon GO:街を歩いてポケモンを捕まえる位置情報ゲーム

Pokémon GO:街を歩いてポケモンを捕まえる位置情報ゲーム

Nianticが作ったPokémon GOの誕生の背景、GPSとARを使った遊び方、名作とされる理由と社会的な影響、今遊ぶ方法をまとめました。

#Pokémon GO #Niantic #位置情報ゲーム #拡張現実 #クラシックゲーム

Pokémon GOは、スマートフォンのGPSを使い、実際に街を歩きながらポケモンを見つけて捕まえるモバイルゲームです。2016年夏のリリース直後には、世界中の公園や通りにスマホを手にした人々が集まる光景を生み出し、位置情報ゲームと拡張現実(AR)を一般の人々に広めた作品とされています。

この記事では、Pokémon GOがGoogleマップのエイプリルフールのいたずらからどのように始まったのか、ポケストップやジム、レイドといった基本的な仕組みはどうなっているのか、なぜ名作として語られるのか、そしてどんな影響と論争を残したのかをまとめました。韓国で正式リリース前に束草(ソクチョ)が話題になったエピソードもあわせて紹介します。

ひと目でわかる概要

項目内容
リリース2016年7月6日(オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ)、韓国での正式リリースは2017年1月
開発Niantic(2025年からScopely)、任天堂・株式会社ポケモンと協力
プラットフォームiOS、Android
ジャンル位置情報を使った拡張現実ゲーム、基本プレイ無料(アイテム課金)

誕生の背景

Pokémon GOの出発点は、2014年4月1日にGoogleマップで公開されたエイプリルフールのイベント「ポケモンチャレンジ」でした。Googleのエンジニアだった野村達雄が、業務時間の一部を自由なプロジェクトに使える制度を活用して作ったものです。当時Googleの社内組織だったNianticの創業者ジョン・ハンケがこれを見て野村に連絡し、Nianticの位置情報ゲーム『Ingress』の方式で、現実の世界で遊ぶポケモンのゲームを作ろうと提案しました。

野村は株式会社ポケモンの石原恒和にIngressを紹介し、石原もこのコラボレーションがポケモンシリーズとよく合うと考えました。Nianticは2015年にGoogleがAlphabetへ再編された際に独立した会社となり、ゲームは2015年9月10日に正式発表されました。野村がディレクターを務め、ポケモンシリーズの長年の作曲家である増田順一が音楽を手がけました。

ポケストップとジムの位置には、Ingressのユーザーたちが集めた場所のデータが使われました。2016年3月に日本で始まったベータテストは、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカへと広がり、6月末に終了しました。

遊び方

プレイヤーのアバターは、実際の位置に合わせて地図の上を移動します。歩き回ってポケモンに出会ったら、画面を上にスワイプしてモンスターボールを投げて捕まえます。原作のゲームとは違い、野生のポケモンと戦って弱らせる過程はありません。

  • ポケストップ:主に記念碑や目立つ場所にあり、立ち寄るとモンスターボールなどのアイテムがもらえます。ルアーモジュールを付けると、周りにポケモンが集まってきます。
  • ジムとレイド:ジムは三つのチーム(ヴァーラー・ミスティック・インスティンクト)が奪い合う場所です。レイドでは、複数のプレイヤーが力を合わせて強いポケモンと戦います。
  • アメとほしのすな:ポケモンを捕まえるともらえるアメとほしのすなを使って、ポケモンを進化させたり強化したりします。
  • 相棒ポケモン:一緒に歩いた距離に応じてアメがもらえます。
  • ARモード:カメラに映った実際の風景の上にポケモンを表示して見ることができます。

リリース時のポケモンは約150種類でしたが、2017年2月の第2世代のポケモンを皮切りに、新しい地方のポケモンが次々と追加されました。2018年からは、月に一度特定のポケモンがたくさん出現する「コミュニティ・デイ」が開催されています。トレーナーの最高レベルは当初40でしたが、2020年11月に50へ、2025年10月には80へと引き上げられました。

なぜ名作なのか

Pokémon GOの最大の意義は、ゲームを画面の外へ連れ出したことです。ポケモンを捕まえるには実際に歩かなければならず、タマゴをかえすには決められた距離を移動する必要があります。そのおかげで運動するようになった、初めて会う人と同じ場所で話すようになった、と評価されました。

また、ポケモンというなじみのあるキャラクターと「自分の街にポケモンが住んでいる」という想像を、実際に体験させてくれました。水辺ではみずタイプのポケモンがよく出るといったように、現実の場所とゲームがつながる面白さもありました。

リリース当時の批評家のスコアは「平均的」な水準で、サーバーの不安定さといった技術的な問題も多くありました。それでも、2016年に最も人気があり、最も収益を上げたモバイルアプリの一つになりました。同時に、歩きながら画面ばかり見ていて起きる事故や、立ち入ってはいけない場所に人が殺到する問題といった批判や規制の議論も起こりました。

韓国と束草の話

韓国では、地図データの国外持ち出し制限のため、当初は正式リリースされませんでした。ところが、江原道・束草の周辺がゲームの地図上でほかの地域として扱われていてプレイできることが知られると、ソウルから束草へ向かうバスのチケットが売り切れるほど人が押し寄せました。正式リリースは2017年1月に行われました。

シリーズと影響

Pokémon GOは、本編シリーズともつながりました。2018年にNintendo Switchで発売された『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』はPokémon GO式の捕獲方法を採用し、二つのゲームを連携させることもできました。新ポケモンのメルタンは、Pokémon GOで初めて登場しました。スマホを見なくてもポケモンを捕まえられるウェアラブル端末「Pokémon GO Plus」も2016年に発売され、2023年には後継機が登場しました。

2020年の新型コロナウイルス流行時には、外出が難しい状況に合わせて、遠距離での対戦や屋内での歩数計測といった変更が加えられました。2025年にはアメリカのモバイルゲーム会社ScopelyがNianticのゲーム事業部門を35億ドルで買収し、Pokémon GOの運営も移りました。このとき一緒に移った『Pikmin Bloom』や『モンスターハンターNow』も、歩くことや実際の場所を活用するゲームで、Pokémon GOが築いた方式を受け継ぐ作品です。

今遊ぶには

Pokémon GOは、今もiOSとAndroidで無料でダウンロードできます。初めて始めるなら、家の近くでポケストップが多い公園や繁華街を散歩するように歩いてみるのがおすすめで、コミュニティ・デイやレイド・デイなどのイベントの日に合わせて出かければ、ほかのプレイヤーにも出会いやすくなります。歩きながら画面ばかり見ないこと、車道や危険な場所、立ち入りが制限されている場所ではプレイしないことが、基本的なマナーです。

参考資料

あわせて読みたい