レッド・デッド・リデンプションシリーズ:暮れゆく西部を描いた名作
レッド・デッド・リボルバーに始まり、レッド・デッド・リデンプションとレッド・デッド・リデンプション2へと続いたロックスター・ゲームスの西部劇シリーズの誕生の背景、遊び方、名作とされる理由、今楽しむ方法をまとめます。
レッド・デッド・リデンプションシリーズは、GTAシリーズで有名なロックスター・ゲームスが作った西部劇アクションアドベンチャーゲームです。2010年のレッド・デッド・リデンプションは1911年、2018年のレッド・デッド・リデンプション2は1899年のアメリカを舞台に、法と鉄道と資本が押し寄せる中で消えゆく無法者たちの最後の時代を描きます。
この記事では、シリーズがどこから始まったのか、二つのリデンプションを実際にどう遊ぶのか、なぜ多くの人が両作品をともに最高のゲームのリストに挙げるのかを見ていきます。続いて、オンラインモードやさまざまな機種への移植、そして今シリーズを始める順番もあわせてまとめます。
概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売 | レッド・デッド・リデンプション 2010年5月 / レッド・デッド・リデンプション2 2018年10月26日 |
| 開発 | Rockstar San Diego(第1作)、ロックスター・ゲームスの全スタジオ(第2作) |
| プラットフォーム | 第1作:PS3・Xbox 360 → PS4・Switch・Windows・PS5・Xbox Series X/S・Switch 2・Android・iOS / 第2作:PS4・Xbox One・Windows |
| ジャンル | 西部劇オープンワールドアクションアドベンチャー |
誕生の背景
シリーズの第1作は、2004年5月にPlayStation 2とXbox向けに発売されたレッド・デッド・リボルバーです。もともとはAngel Studiosが2000年にカプコンの支援を受けて作り始めたものでしたが、開発途中でAngel Studiosがロックスターに買収されてRockstar San Diegoとなり、カプコン側ではプロジェクトが中止されました。ロックスターが2003年に権利を買い取って完成させたもので、1880年代を舞台に賞金稼ぎレッド・ハーロウの復讐を描いた一本道のゲームでした。時間を遅くして複数の箇所を狙う「デッドアイ」機能は、このとき初めて登場しました。
リボルバーを発売した後、ロックスターは最初から自分たちで設計した西部劇ゲームを作りたいと考えていました。2005年に初期作業を始め、2006年に本格的な開発に入り、Rockstar San Diegoを中心に、リーズ、ニューイングランド、ノース、トロントの各スタジオが力を貸しました。PlayStation 3とXbox 360の性能のおかげで、広大な平原をしっかり描けるようになったことが出発のきっかけでした。
開発陣は、ほとんどの西部劇が1840年から1880年の間を扱っていることに注目し、古い西部が近代へと移り変わる1911年を舞台に選びました。『ワイルドバンチ』『許されざる者』といった映画を参考にし、ワシントンD.C.の議会図書館と国立公文書館を訪れて資料を集めました。音楽は、ビル・エルムとウッディ・ジャクソンが15か月かけて約200曲を作りました。
レッド・デッド・リデンプション2は第1作の発売直後から準備が始まり、8年以上かけて開発されました。ロックスターは複数のスタジオを一つの大きなチームにまとめ、約2,000人が作業に参加しました。第1作のテーマが何があっても家族を守ることだったとすれば、第2作はダッチ・ギャングという「家族」が崩れていく過程を描くことにしました。両作品とも、開発過程での長時間の残業問題で批判を受けたことも、あわせて記録されています。
遊び方
レッド・デッド・リデンプションの主人公は、ギャング出身のジョン・マーストンです。政府が彼の妻と息子を拘束し、かつての仲間を捕まえてくるよう要求するところから物語が始まります。レッド・デッド・リデンプション2はそれより12年前の1899年、ダッチ・ギャングの一員アーサー・モーガンが主人公で、若き日のジョン・マーストンもギャングの一人として登場します。
どちらの作品も、決められた目標があるミッションで物語を進め、ミッションの外では広い世界を自由に歩き回ります。主な移動手段は馬です。道中では待ち伏せ、助けを求める声、公開処刑、獣の襲撃といった偶発的な出来事が起こり、決闘、賞金稼ぎ、狩り、ポーカーといった活動を楽しめます。
銃撃戦ではカバーとフリーエイムを使い、デッドアイで時間を遅くしてから複数の標的をマークし、一度に撃つことができます。犯罪を犯すと目撃者が保安官のもとへ駆けつけ、懸賞金がかけられて追われます。善い行いと悪い行いによって上下する名誉システムは、周囲の人々の反応や店での割引といった特典に影響します。
第2作では生活の描写が大きく増えました。馬と触れ合うほど絆が深まり、食べて、寝て、体を洗う必要があり、天候に合った服を着ないと体力の回復が遅くなります。銃は手入れをしないと性能が保てず、髪やひげは時間とともに伸びます。狩った獣の肉と皮は、使った武器や当てた部位によって品質が変わります。ギャングが滞在するキャンプで仲間と過ごす時間も重要な要素です。
なぜ名作なのか
一つ目は、時代が変わる瞬間をとらえた物語です。両作品の主人公はどちらも、すでに終わりつつある生き方に縛られた人々です。暴力の連鎖、贖罪、アメリカンドリームといったテーマが西部劇の風景の中で重く描かれ、第1作の結末と第2作のアーサー・モーガンの物語は今もよく語られます。
二つ目は、世界の密度です。第1作は約450人の登場人物と1,500ページ分の台本を備え、第2作は人々の貧富の差や文明と野生の対比を、実在の場所をもとに緻密に描きました。何の目的もなく馬で平原を駆けるだけでも時間を過ごせるゲームだという評価が多くあります。
三つ目は、音楽と演技です。1960年代の西部劇映画の音楽を参考にした第1作の音楽と、110人を超える演奏者が参加した第2作の音楽は、プレイヤーの行動に応じて変化し、雰囲気を作り出します。アーサー・モーガンを演じたロジャー・クラークは、The Game Awards 2018で最優秀パフォーマンス賞を受賞しました。
数字も並外れています。第1作は2024年12月までに2,500万本が出荷されました。第2作は発売直後の週末3日間で7億2,500万ドルの売上を記録し、8日で第1作の総販売数を超え、2026年6月時点で8,700万本以上を売り上げて歴代3番目に売れたゲームになりました。第2作は175を超えるゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2018年のMetacriticで最高得点のゲームでした。
シリーズと影響
第1作には、ゾンビが広がった架空の西部を舞台にした独立キャンペーン「アンデッド・ナイトメア」が追加コンテンツとして登場しました。第2作のオンラインモード「レッド・デッド・オンライン」は2018年11月にベータ版として始まり、最大32人で一緒に遊べるようになり、2020年12月には単体での販売も始まりました。ただし2022年7月、ロックスターはGTA VIの開発に集中するため、今後大型アップデートは行わないと発表しました。
第1作は長い間PlayStation 3とXbox 360に縛られていましたが、2023年8月にNintendo SwitchとPlayStation 4、2024年10月にWindowsへ移植されました。2025年12月2日には、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch 2向けとあわせてAndroid・iOS版も登場し、モバイル版はNetflixゲームのサブスクリプションで提供されています。
このシリーズは、オープンワールドゲームがどれだけ緻密な世界を作れるかの基準点のように見なされています。『ウィッチャー3』の開発陣は、レベルや環境デザインに影響を与えた作品として、ゼルダの伝説シリーズとともにレッド・デッド・リデンプションを挙げています。
今楽しむには
物語の順番では第2作が第1作より前の時代を描いていますが、初めてならどちらから始めても構いません。発売順に第1作を先に遊べば、第2作で若き日のジョン・マーストンやかつての仲間たちと再会する楽しさが大きくなり、第2作を先に遊べば、第1作の出来事がなぜ起きたのかを先に知った状態で入ることになります。
第1作は現在、PlayStation 4・5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch・Switch 2、Windows、モバイルなど、最も多くの機種で楽しめます。第2作はPlayStation 4、Xbox One、Windows版が発売されています。第2作は物語が長く、進行もゆっくりなので、ミッションを急ぐよりもキャンプや平原で時間を過ごしながらじっくり楽しむのが、このゲームの魅力を最もよく味わう方法です。