KEKE STUDIO
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. クッキーランシリーズ:オーブンを脱出したクッキーが生んだ韓国モバイルIP

クッキーランシリーズ:オーブンを脱出したクッキーが生んだ韓国モバイルIP

デヴシスターズのクッキーランシリーズを、Oven Breakから『クッキーラン for Kakao』『オーブンブレイク』『キングダム』までまとめました。誕生の背景や遊び方、名作と呼ばれる理由、今楽しむ方法を紹介します。

#クッキーラン #デヴシスターズ #モバイルゲーム #ランゲーム #クラシックゲーム

クッキーランは、韓国のゲーム会社デヴシスターズ(Devsisters)が作ったモバイルゲームシリーズです。魔女のオーブンで命を得たジンジャーブレッドの形のクッキーたちが、魔女の手から逃げ出すという物語をもとに、クッキーが休まず走りながらスコアやアイテムを集め、障害物を避ける「ランゲーム」として始まりました。

2013年にカカオトークで登場した『クッキーラン for Kakao』が大ヒットしたことで、クッキーランは韓国を代表するモバイルゲームの名前の一つになりました。その後『クッキーラン:オーブンブレイク』『クッキーラン:キングダム』などへとジャンルを広げ、一つの大きな知的財産(IP)へと成長しました。

この記事では、クッキーランシリーズがどのように始まったのか、どのように遊ぶのか、なぜ長く愛されているのか、そしてシリーズの流れと今楽しむ方法をまとめます。

ひと目でわかる概要

項目内容
リリース2013年4月2日『クッキーラン for Kakao』(前身の『Oven Break』は2009年6月12日)
開発デヴシスターズ
プラットフォームiOS、Android
ジャンルランアクション(シリーズの後続作はRPG、パズルなどに拡大)

誕生の背景

童話から来たクッキーたち

クッキーランの世界は、昔話『ジンジャーブレッドマン』に着想を得ています。オーブンで焼かれたジンジャーブレッドのお菓子が命を得て逃げ出すというこのお話のように、クッキーランのクッキーたちも、魔女にオーブンで命を吹き込まれたあと、魔女のもとから脱出します。終わりなく走り続けるゲームの遊び方と「逃げるクッキー」という設定が、自然にかみ合ったのです。

海外のApp Storeで先に成功したOven Break

デヴシスターズは2009年1月に「モブリエ(Mobilier)」という名前で活動を始め、2010年4月に現在の名前に変更しました。英語版ウィキペディアによると、同社は2008年7月にiPhoneのApp Storeが誕生したあと、このプラットフォームにいち早く参入した韓国企業の一つでした。当時の韓国にはまだiPhoneが入っておらず、韓国のApp Storeにはゲームのカテゴリーもなかったため、最初から海外のユーザーをターゲットにしていました。

そうして2009年6月12日に登場したのが、クッキーランの前身である『Oven Break』です。同じ年の9月には『Oven Break Infinity』も登場し、このゲームは2010年末に米国App Storeの無料アプリ1位になりました。元祖Oven Breakは1,000万ダウンロードを超え、20か国のApp Storeで最も人気のある無料アプリになりました。

カカオトークと出会ったクッキーラン

しかし、デヴシスターズは2010年から2012年にかけて、Oven Breakほどの成功を再び収めることはできませんでした。この時期の苦しさを乗り越えて2013年4月2日、カカオトークのゲームとして『クッキーラン for Kakao』をリリースしました。クッキーランという名前を冠したデヴシスターズ初のゲームです。友達とスコアを競うカカオトークのゲームプラットフォーム上でクッキーランは大ヒットし、2013年の韓国カカオ版の1日あたりのユーザーは290万人を超えました。

遊び方

走って、跳んで、スライディング

クッキーランシリーズのランゲームは、クッキーが休まず走る間にスコアやアイテムを集め、障害物を飛び越え、敵と戦ったり敵から逃げたりする仕組みです。ステージの最後まで生き残り、より高いスコアを得ることが目標です。オーブンブレイクには一人で遊ぶモードや、ほかのプレイヤーとスコアを競うPvPモードがいくつもあり、イベント期間にだけ開かれるモードもあります。

クッキー、ペット、宝物の組み合わせ

クッキーランの面白さは組み合わせにあります。最新のランゲームである『クッキーラン:オーブンブレイク』を例にすると、一回のランでクッキーを最大2人、一緒に走るペットを1匹、宝物を最大3つまで持っていけます。クッキー、ペット、宝物にはそれぞれ異なる能力があり、どんな組み合わせを選ぶかによって得られるスコアが大きく変わります。新しいクッキーはストーリーのアップデートとともに継続的に追加されます。

無料で始められる仕組み

クッキーランのゲームは「フリーミアム(freemium)」方式を採用しています。基本のゲームは無料で提供し、希望する人はゲーム内のアイテムや能力を少額で購入できます。

なぜ名作なのか

短くて簡単、それでいてずっと遊びたくなる

ランゲームはルールがシンプルなので、誰でもすぐに始められます。それでいて、組み合わせを変えながらより高いスコアを狙う楽しさがあり、長く遊び続けたくなります。友達のスコアと比べられるカカオトークのプラットフォームと出会ったことで、その面白さは競い合う楽しさへと広がりました。

キャラクターの力

クッキーランの最大の財産はキャラクターです。かわいいクッキーたちはゲームを超えて一つのブランドになり、クッキーランはランゲームからRPG、パズル、アクションなどさまざまなジャンルへ移りながらも、同じクッキーの仲間たちを中心に据えてきました。ハローキティ、パワーパフ ガールズ、ソニック・ザ・ヘッジホッグ、ディズニーといった有名ブランドとコラボできたのも、クッキーのキャラクターたちがそれだけ広く知られていたからです。

韓国内外での評価

クッキーランシリーズは、韓国と海外の両方で好成績を収めました。

  • 2014年、LINE版クッキーランがタイで売上1位、台湾で4位を記録
  • 2017年、『クッキーラン:オーブンブレイク』がAppleの「ベスト・オブ・2017」の無料iPhone・iPadゲームのダウンロード上位10位に入る
  • 2021年、『クッキーラン:キングダム』が大韓民国ゲーム大賞の大賞、Google Play韓国の「ベストゲーム・オブ・ザ・イヤー」と「ユーザー投票部門」を受賞
  • 2022年、『クッキーラン:キングダム』がPocket Gamer People's Choiceを受賞
  • 2024年、『クッキーラン:冒険の塔』がGoogle Playの「ベストゲーム・オブ・ザ・イヤー」などを受賞

シリーズと影響

クッキーランは一本のゲームではなく、さまざまなジャンルにまたがるシリーズへと成長しました。

作品リリースジャンル・特徴
Oven Break2009年6月12日クッキーランの前身、iOSのランゲーム
クッキーラン for Kakao2013年4月2日カカオトークのランゲーム、2014年1月にLINE版リリース
クッキーラン:オーブンブレイク2016年10月27日グローバルなランゲーム、当初の名前は「クッキーラン2」
クッキーラン:キングダム2021年1月収集型RPGと王国づくりを組み合わせたゲーム
クッキーラン:魔女の城2024年3月15日ブロックパズルゲーム
クッキーラン:冒険の塔2024年6月25日見下ろし型のアクションゲーム

このほかにも、タワーディフェンスの『クッキーウォーズ』(2018年リリース、2020年終了)、マッチ3パズルの『クッキーラン:パズルワールド』、Meta Quest向けのVRゲームなど、さまざまな試みがありました。LINE版クッキーランは2018年6月にサービスを終了しましたが、カカオ版クッキーランは2024年4月の11周年に合わせて8年ぶりの大型アップデートを行い、再び活気を取り戻しました。

クッキーランの影響は、韓国のモバイルゲーム産業にはっきりと表れています。カカオトークのゲームプラットフォーム初期を代表する成功作であり、一つのキャラクターIPを複数のジャンルへ広げていくやり方の好例となりました。2025年には、クッキーランIPが世界243か国、2億人以上のユーザーを持つブランドとして認められました。

今楽しむ方法

クッキーランシリーズの多くは、スマートフォンで無料で楽しめます。

  • ランゲームを遊びたいなら:『クッキーラン:オーブンブレイク』が、最も多くのクッキーとモードを備えたランゲームです。元祖の雰囲気を味わいたいなら、カカオ版『クッキーラン』も再びアップデートされています。
  • ストーリーと収集を楽しみたいなら:『クッキーラン:キングダム』で、クッキーたちを集めてチームを組み、王国を育てられます。
  • 気軽に楽しみたいなら:ブロックパズルの『クッキーラン:魔女の城』があります。
  • アクションを楽しみたいなら:『クッキーラン:冒険の塔』を選んでみてください。

各ゲームの最新情報は、デヴシスターズとクッキーランの公式サイトで確認できます。ほとんどが無料で始めてアイテムを販売する仕組みなので、課金はあらかじめ決めた範囲内で行うのがおすすめです。

参考資料

あわせて読みたい